安い葬儀を探してるけどデメリットはあるのかしら?
終活アドバイザーのにしあねです。
人生100年時代、超高齢化社会の現代では葬儀の在り方が昔と比べて随分と変化してきました。そんな中で葬儀費用はできるだけ安くシンプルにすませたいと考える人も増えています。
費用が安く済むことは誰でも嬉しいことです。でも、人生最後の葬儀はやり直しができません。
- 安い葬儀の種類がわかる!
- 安い葬儀のメリットとデメリット(注意事項)がわかる!
- 自分達に合う葬儀を選択することができる!
葬儀費用だけで葬儀を決めるのはちょっと待ったです!メリットとデメリットをしっかり理解して自分達に合う葬儀を考えてみましょう!!
安い葬儀のデメリットとメリットを紹介!!
火葬についての知識
その前に少しだけ火葬についてお話しをしておきます。
ご遺体の処理法として火葬と土葬がありますが、現在の日本では100%火葬が行われています。また法律で死後24時間を経過した後でないと火葬は行ってはいけません。
火葬をするには医師に死亡診断書を作成してもらい役所に死亡届を提出し火葬許可証が必要になります。
安い葬儀の種類
安い費用でできる葬儀とはどんな種類があるのでしょうか?
亡くなった人の友人や会社の人、近所の方を大勢を呼び葬儀をすることを一般葬といいます。
現代ではこのような葬儀は都心では本当に目にしなくなりましたね。
一般葬には多くの葬儀費用がかかりましたが、今はどんな葬儀があるのでしょうか?
超高齢化社会の現在では、亡くなった人の友も少なくなり参列者が減り、コロナ禍がさらに私たちの弔いの場に変化が起こり様々な選択肢があります。
家族葬
家族や生前、本当に親しかった人のみが葬儀に参列します。最近では1番多い葬儀の形になりつつありますね。
香典返しなども最低限なので費用は一般葬より抑えることができます。
家族だけならば香典返しも必要ありません。
1日葬
かつてはお通夜とお葬式を2日にわけるのが一般的でしたが、参列者の負担や費用を考えて1日で行う葬儀です。
初七日まで行うこともできます。
直葬(火葬式)
直葬または火葬式とも言います。お通夜、お葬式もなく火葬のみ。火葬場の炉の前でお別れします。葬儀を行わない為で費用はかなり抑えることができます。
火葬場までどのように運搬するか?葬儀屋に依頼するのか?事前に考える必要があります。
必要ならば火葬場でお坊さんにお経をあげてもらうことも可能です。(有料)
セルフ葬儀
葬儀社を使わずに身内だけで葬儀をやります。棺の準備やご遺体の運搬なども自分達で行うので費用を抑えることができますが実行するための人出が必要です。
安い葬儀のメリット
安い葬儀のメリットをあげてみます。
葬儀費用が安い
最大のメリットは費用が安いことですよね。かつての一般葬が主流だった時代では300万円〜400万の葬儀費用は当たり前でした。
現代では葬儀費用の平均は120万円〜200万円となっています。(それでも高いけど)
また葬儀の費用は申請することで一部戻ってきますので忘れずに手続きをしましょう!
火葬場の予約が取りやすい
葬儀を行わない場合の火葬やセルフ葬なら時間に縛りがないのでたくさんの枠の中から火葬場の予約が取りやすくなります。
遺族の心身の負担が軽くなる
家族や親族のみ、1日葬や火葬のみなら葬儀にかかる時間も短縮することができます。
また参列者をもてなす必要もないので気が楽です。高齢の親族がいる場合も長時間の葬儀にならないように配慮することもできます。
1日葬で初七日の法要まで行う場合は、時間が長くなる可能性もあるので事前に所用時間は確認しておきましょう。
安い葬儀のデメリット
では、次はデメリットと注意点を紹介します。
ご遺体の管理
葬儀屋さんに依頼しない場合はご遺体の管理を自分たちで行う必要があります。
リアルな身内の話ですが、死後4時間で遺体の状態も変化してきます。(看護師さん)お顔が変わってきてしまうので早めにお引き取りいただきたいと病院から言われることもあります。
火葬の予約が取れずに1週間、自宅にご遺体を安置しておいたがニオイが気になったなどの話もあります。
大量のドライアイスや消臭剤など現実的に必要です。
葬儀のプロがいれば1週間後の火葬の日までキレイな状態でみてもらうことが可能です。
親族からの反対
かつては直葬や火葬式は経済的問題、身寄りのない人の葬儀として考えられました。また無宗教で葬儀をすることに違和感を覚える人もいます。親族には事前に葬儀の内容について相談し同意を得ることが重要です。
故人の希望ならエンディングノートや遺言書や手紙など目でみて確認できるものがあれば説得しやすくなるかもしれません。
檀家の場合
檀家である場合は葬儀に導師も呼ばすに火葬のみ行うとトラブルになる可能性があります。
最悪、お寺から納骨を断られる可能性も?
檀家にはルールがあります。必ず事前に相談してからにしましょう。
自分達で全て手続きしなくてはいけない
葬儀社に依頼しない場合には
- 死亡届を役所に出し火葬許可証をもらう
- 火葬場の予約
- ご遺体の運搬
- 棺、骨壷、ドライアイスetc
- 180cmの棺が入る車の手配
- 運搬するための人出の確保
- ご遺体の管理
プロにお願いしない場合、実はかなり手間がかかるものです。
家族以外にもお線香をあげたい人がいる
故人を偲び、家族や親しい友人以外にもお花やお線香、香典を送ってくださる方は自分たちの想像以上にいます。
かつての一般葬では身内以外でも最後のお別れが叶いましたが、現代の葬儀ではそれが叶わないことが多々あります。
そんな時はどうするのか?お墓の場所を伝えるのか?香典を頂戴するのか?お手紙を送るのか?方向性を事前に決めておくと後の対応に迷いません。
<終活>どんな葬儀にしたいのか?
安い葬儀といってもその内容は様々です。葬儀の費用の考え方も違います。葬儀は人生最後のイベントでやり直しができません。
メリットやデメリットを知り自分たちの考える葬儀はどんなものか?事前に考えておくことが重要です。
ぜひ、ご家族で相談してみてくださいね。