香典をいただいたけどいつまでに香典返しを贈ればいいの?
終活アドバイザーのにしあねです。
香典をいただいたけどいつまでにお返しをすればいいかわからない。どんなものを贈ればいいの?
香典を渡す時期は葬儀の方法や宗派や地域によっても異なります。香典の種類にはお通夜や葬儀の当日に香典返しをする「当日返し」や忌明け後に贈る「忌明け返し」などがあります。
- 香典返しの基本がわかる。
- 香典返しをいつ贈れば良いのかわかる。
- 香典返しを贈るときの注意事項やおすすめ商品がわかる。
- 香典返しをスムーズに贈る事前準備ができます。
百貨店勤務経験が15年以上のにしあねが一般的な香典返しについてお話しします。
ぜひ参考にしてください。
香典返しはいつ?家族葬の香典返しはどうする?
香典返しの役割
香典返しにはどんな役割があるのか?ここで目的を確認しておきましょう。
- 香典返しはお通夜や葬儀でいただいた香典のお返し
- 忌明けの法要後に弔事が無事に終わったことの報告
- お世話になった感謝の気持ち香典返しで渡す
香典返しは金銭や物のやりとりだけではなく無事に弔事が終わった報告、感謝の気持ちを香典返しを通して相手に伝える役割があります。
香典返しはいつ渡す?
葬儀当日に香典のお返しを贈る「即日返し」が最近では一般的です。
感謝の気持ちを込めて基本的に全員にお持ち帰りいただき全員が同じ品物を受け取ります。
高額な香典を受け取った場合や「即日返し」の返礼品では足りない場合には忌明け後に改めて香典返しを贈る「忌明け返し」が一般的な流れになります。
また家族葬で葬儀や通夜には参列できなかったけど郵便などで友人や知人から香典をいただくケースもあります。そんな時も忌明け後に香典返しを贈るケースになります。(弔事が無事に終わったことの報告も含めお手紙も添えます)
忌明けの法要後1ヶ月以内に香典「忌明け返し」を贈る場合は宗派や地域によって時期も異なりますので注意が必要です。
- 仏式の場合:35日〜49日目の忌明けから1ヶ月以内
- 神式の場合:30日〜50日目の三十日祭、五十日祭から1ヶ月以内
- キリスト教式(カトリック)30日後の追悼ミサ後
- キリスト教式(プロテスタント)1ヶ月後の昇天記念日後
ただし最近では無宗派の人も多く49日を待たずに香典返しを贈るケースも増えています。その地域や家の伝統、宗派など事前に確認しておくと安心です。
もし香典返しが遅れてしまっても問題ありません。そんな時はお手紙を添えてお渡しすると相手に気持ちが伝わり良いでしょう。
香典返しで注意すること
香典返しで注意することをまとめました。
香典返し不要の場合
香典をいただいた場合に「香典返し不要」といただいたお手紙に書いてあることがよくあります。
この場合、無理に香典返しを贈る必要はなくお手紙を送るなどでも構いません。
無理に香典返しをすることで、逆に迷惑となってしまうこともあるので相手の立場をよく考える必要があります。
とはいえ、どうしてもお手紙だけでは気持ちが落ち着かない。何か御礼がしたい場合は時期をずらしてお中元やお歳暮を贈ったり季節に合わせて旬の物を届けるなどでも良いでしょう。
相手に気持ちが伝われば香典返しだけにこだわる必要はありません。
手紙や弔電の場合
一般的に手紙や弔電のお悔やみのメッセージをいただいた場合は香典返しを贈る必要はありません。
お心使いに感謝し無事に弔事が終わったら報告を兼ねてお手紙を出しましょう。
宗派や地域の習慣を確認する
なんどもいいますが香典返しの方法は宗派や住んでいる地域によって異なります。
地域によっては香典返しをしない、香典返しを辞退する場合があります。そんな時はお手紙で御礼のお手紙だけを送りましょう。
一家の大黒柱が亡くなった場合
一家の大黒柱が亡くなった場合などは無理に香典返しをする必要はありません。
香典には葬儀やお通夜などの急な出費を抱える遺族を扶助するという目的もあります。経済的な影響を考慮して無理に香典返しをする必要はありません。
香典返しに贈ってはいけない物
「不祝儀を後に残さない」と言う意味から「消えて無くなるもの」を贈るのが良いと言われ食べ物や消耗生活用品がよく選ばれています。おめでたいものに通じるもの(置物・昆布・鰹節など)や生鮮食料品は不適品と言われます。
また「四つ足生臭もの」と呼ばれる「お肉」「お魚」は香典返しには不適品と言われています。
香典の掛け紙について
香典返しは奉書紙などの紙をかけ水引で結びます。
水引の色は「白黒」「双銀」結び方は「5本結び切り」(2度と同じことを繰り返さないという意味)を使います。
ですが最近では百貨店などでも水引がすでに印刷された略式の「のし紙」を使うことが多く香典返しを準備をする際に香典返しが目的であることを伝えればお店で間違いのない「のし紙」で包んでくれるでしょう。
「のし紙」に書く表書きは東日本では「志」が一般的になりますが西日本では「満中陰志」「忌明」などと書くこともあります。(一部地域で例外もあり)
香典返しの相場は?
香典返しの相場は半額から3分の1程度が多いです。
「上に薄く下に厚く」という言葉もあり目上の人にはに3分の1、年下の人には2分の1などという人もいますし、関東は「半返し」関西は「3分の1返し」が一般的です。
地域や伝統でその金額も異なる場合がありますのでよく確認してから準備すると安心です。
一般的には香典は3.000円、5.000円、10.000円が相場。
その半分の香典返しなら1.500円、2.500円、5.000円となりますのでよくわからない場合はその前後の金額で選ぶと良いでしょう。
当日返しの場合はいただく金額がわかtらないので2.000円〜3.000円ぐらいのものになります。
香典返しにおすすめの商品
香典返しには日常の実用品や消耗品が一般的です。
「不祝儀を後に残さない」と言う意味から「消えて無くなるもの」を贈るのが良いと言われ食べ物や消耗生活用品を選ぶと良いでしょう。
おめでたいものに通じるもの(置物・昆布・鰹節など)や生鮮食料品は不適品と言われます。
日本茶、コーヒー、紅茶、のり、焼き菓子、和菓子、タオル、石鹸などが代表的です。
また好きなものが選べるカタログギフトもいいですね。
最近ではフリーズドライのスープやレトルト食品も人気があります。
香典返しはいつまで<まとめ>
香典返しはいつまでに贈るのか?香典返しの基本について紹介してきました。
- 忌明け後の1ヶ月後に贈る(宗派によって異なるので確認が必要)
- 即日返しの場合は当日
- 香典返し不要の場合はお手紙でお礼を伝える
- 掛け紙の水引は「白黒」「相銀」「5本結び切り」
- 香典返しの相場は半額から3分の1
香典返しに贈ってはいけない物、一家の大黒柱がなくなった場合は香典返しは必要ないケースもあります。地域や宗派、その土地の伝統などもよく確認して渡すと失礼がないでしょう。
ですが1番大切なのは感謝の気持ちを相手に伝えることです。
わからないことがあれば百貨店のギフトサロンや専門のお店の方にきいてみるのもいいでしょう。
この時期はやることが多く様々な手続きや周りの人への配慮などで無意識のうちに疲れが溜まる時期でもあります。
どうか無理せず、自分1人で対応しようとしないでくださいね。
頼れる人が周りにいればぜひ協力してもらってくださいね。