医療費が払えない場合はどうしたらいいの?
こんにちは!AFP/2級FP技能士のにしあねです。
癌治療や長期の入院は高額な医療費がかかります。出産もそうですね。入院したけど医療費の支払いができない!そんな不安が頭によぎる場合、どんな公的制度があるのか紹介します。
・医療費が払えない場合の公的制度がわかります。
もしもの時に備えて今から勉強しておきましょう!
医療費が払えない場合はどうするの?
医療費が払えそうにない場合の公的制度について紹介します。
医療費が払えない場合の公的制度
医療費が払えない、生活を圧迫しそう。そんな不安があったらまずは公的制度を利用できないか確認してみましょう。知らないだけで利用できる制度はいくつかあります。
自分に当てはまるものはないか?参考にしてください。
高額療養費制度
出産経験がある人はきいたことがあるのではないでしょうか?
高額療養費制度は、1ヶ月にかかった医療費が自己負担限度額を超えた場合に後から腹い戻しできる制度です。
- 自己負担限度額は年齢や所得状況によって異なります。(要確認)
- 振込は診療した月から3ヵ月以上かかります。(一度自分で払う必要あり)
- 手続きすれば医療費の支払いを数万円前後まですることができる。
- 保険証を持っている人なら誰でも利用できる。
世帯でまとめて申請できる場合もあるので、まずは自分の家族の自己負担限度額がいくらなのか?一度確認しておくことをおすすめします。
限度額適用認定証
病気がわかり長期線になりそうだ。医療費が高額になりそうだ。
そんな時は、限度額適用認定証があれば高額療養費制度のように一度自分で医療費を建て替える必要が無くなります。
これはぜひ利用したい制度です。
保険証と一緒に提示し入院時だけでなく外来診療や薬局でも使えるので便利です。
- 先進医療や差額ベッド代は別途かかります。
- 限度額適用認定証を入手する方法は自分が加入している健康保険で手続きできる。
- 有効期限があるので注意!
病気がわかって長期線になりそうな場合は自分の加入している健康保険組合に確認しましょう。
自立支援医療
心身の障害に対して自己負担を軽減することができる制度を自立支援医療と言います。
- 精神通院医療(精神疾患の治療)
- 更生医療(身体障害の治療など)
- 育成医療(身体障害がある子どもの治療)
- 制度の対象は、通院・デイケア・訪問看護(入院は対象外)
- 職場などに連絡が行くこともないので安心。
- 市区町村の障害福祉課などが窓口
心身の障害で継続して通院する必要がある場合は一度、窓口に相談してみることをおすすめします。
高額医療費貸付
予想もしない急な事故、急に倒れて入院した場合はどうしたらいいのでしょうか?
事前に先に紹介した限度額適用認定証を準備することはできませんよね。
また高額療養費のように3ヶ月待つ余裕がないケースもあります。
そんな時は高額療養費貸付制度です!
高額療養費貸付制度は医療費の支払いにあてる資金を無利子で貸してくれる制度です。
- 貸付方法は加入している健康保険組合によって異なります。
- 高額療養費の給付金で借りたお金を清算するので高額療養費が貸付金より少ない場合は差額を健康保険組合に返納します。
限度額適用認定証を申請すれば払い戻しなどの手間はありませんが、突然の事故や病気はで認定証の入手に時間がかかる場合はカード会社の利子の高いローンを検討する前に公的な制度があることをまず思い出してほしいです。
生活福祉資金貸付制度
癌の治療などは数万円の医療費が何年も継続してかかることがあります。
困るのは高額療養費の限度額まではいかない場合。
自分の貯金や癌保険で対応できればいいですが、じわじわと家計を圧迫しかねません。
そんな時は!生活福祉資金貸付制度があります。
- 低所得世帯、障害のある人や介護が必要な高齢者のいる世帯向けの融資制度
- 市区町村の社会福祉協議会が窓口
- 原則として返済できる見通しがあることが条件
抗がん剤治療を受け続けているよう人は対象外となる場合もあります。
ちりも積もればではありませんが家族に万が一のことがあった場合、継続して資金が必要になってきます。そんな時は住んでいる地域の社会福祉協議会へ相談してみると安心です。
リバースモーゲージ
不動産担保型生活資金(リバースモーゲージ)という制度も覚えておきましょう。
リバースモーゲージは持ち家がある場合に利用できる制度です。
- 持ち家と土地を担保にして自分は自宅に住みながら融資を受けることができる。
- 死亡後に家や土地を売却してその代金を返済に利用する。
- 土地の評価額の70%程度を上限に月最大30万円借りられる貸付制度。
- 低所得、保護の必要な高齢者が一軒家に1人で暮らすが生活費に困っているときに使える。
- 市区町村の社会福祉協議会が窓口になり銀行でも取り扱っている。
- 遺族に借金が残らないようによく内容を確認する必要がある。
まとまった資金が用意できそうにないそんな時はリバースモーゲージを使う選択肢も出てくると思います。こちらも社会福祉協議会が窓口になります。
もしもの時の備えは必要
どんなに健康な人でもある日、突然事故にあったり病気になる可能性があります。予想外の出費に困ったらまずは公的制度を確認しましょう。
自分のためにも家族のためにもぜひ今回紹介した制度を頭のすみに覚えておいてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。にしあねでした。