終活のお金ってどのぐらい必要なの?
こんにちは。終活アドバイザーのにしあねです。
人生最期のお金ってどのぐらいかかるのか?気になりますよね。
にしあねの体験談からいうと癌で余命宣告されて6ヶ月で約410万円の現金が動くことになりました。(普通の3LDKマンション暮らし)
この記事では人生最期の時期にかかったお金は?具体的に何にお金を使ったのか?人生最期のお金の話を紹介します。
人生最期には想像以にたくさんのお金がかかります。しかも現金が必要でした。家や車があっても意味がありません。
人生最期の時期にかかるお金の目安がわかりお金の終活の参考になる。
人生後半期のお金について知りたい人はぜひ参考にしてください。
終活とお金!実際の体験談を紹介!
医師から癌で余命宣告されて6ヶ月。実際にかかった人生最期のお金の話です。
医療・介護 関係の費用
親族が体調を崩して病院へ1ヶ月入院(緩和ケア)しました。その時のリアルな医療費です。
- 癌発見〜一時退院まで(約1ヶ月入院)55万円
- 2週間の薬代 (隔週で毎回500円前後)
- タクシー代(往復3000円)
- 2週間に1回の検査費用 (3000円)
- 最期の入院(3日間 10万円)
通院期間は約5ヶ月なので全て合計すると実際に病院の窓口で支払ったお金の合計は約80万円前後になります。
もし在宅ケアが長期になれば介護サービスなども必要になります(涙)
ここで一般的な介護費用の平均も紹介しておきます。
- 介護費用平均(1か月)約8万
- 介護期間の平均は4年7ヶ月
- 介護費用の平均は総額450万
平均総額450万円!!
家庭の事情によってかなりバラツキはありますが、通院や介護期間が長くなればなるほどその費用は大きくなります。
ちなみに介護サービスを受けるには要介護認定が必要なので申請して認定されるまで約1〜2ヶ月の時間もかかるの金銭的にも時間的にもゆとりを持つ必要があります。
生活費の費用の平均
高齢で無職世帯の家計収支(2人以上世帯)の毎月の支出額は平均で約26万円とデータが出ています。
一人暮らし(単身)世帯の老後の生活費の平均は約16万円です。
伯父の場合は先に伯母を亡くしていたので1人世帯の支出に近かったです。
伯父の場合もマンションの管理費、駐車場代、食費、光熱費、携帯、インターネット通信、新聞etcで平均とほぼ同じ約15万前後でした。
遺言書作成の費用
公正証書遺言書作成
伯父の遺言を残すために公正証書遺言を作成しました。行政書士の先生に依頼したのでかかった費用は15万です。
- 遺言作成
- 交渉人2名の日当
- 謄本取り寄せ
- 登記事項証明書
- 交渉役場打ち合わせetc
約15万円の費用がかかりました(知人だったためこれでも安い方です。)
こちらの記事で詳しく紹介しています。
相続関係の費用
遺言者が亡くなると相続が発生します。伯父の場合は公正証書遺言を作成していたので遺言を執行する遺言執行者がいます。(遺言書に書かれている内容を実現する人、各種相続手続きを進めていく人)
これは相続人以外の家族の誰かがなっても良いのですが複雑な手続きもあるので行政書士の先生にお願いしていました。
遺言執行者業務
- 相続財産目録を作成
- 銀行の預貯金の解約
- 法務局での不動産の名義変更
- 相続人へ財産の引き渡し
- 財産目録の作成
- 車の査定など
- 必要な謄本など手配
- 携帯の解約etc
以上のような遺言執行業務を進行するための費用が25万円でした。
もちろん親族でできるところはやります。先生と情報共有して進めていきます。
遺産分割協議書
相続人が複数名いる場合は遺産分割協議書も必要になります。
相続人1人約5500円前後の費用(目安)になるので伯父の場合は兄弟も多かったので25000円の費用がかかりました。
遺言作成から遺産分割まで合計すると総額約43万の費用です。(弁護士の先生や遺産金額が大きいと100万を超えるのもよくある話です。)
葬儀・お墓関係の費用
最近では葬儀の形もだいぶシンプルになっていますがとはいえ葬儀の費用はそれなりに必要です。
家族葬7名のみ参加の1日葬儀(初七日混み)でも約120万円の費用でした。
葬儀費用は平均でも100万〜200万前後と言われています。(火葬だけならもっとコストは抑えられますが)
納骨する四十九日の法要で平均でで12万前後。檀家などの場合はそれ以上になることもあります。事前に親族に確認しておく必要があります。
各自治体で葬祭費や埋葬料の申請もあります。忘れずに申請しましょう。
遺品整理の費用
亡くなった人が住んでいた家に誰も住まない場合は遺品整理(不用品の回収、処分)も必要になってきます。
にしあねのケースは自分たちで処分できるものは整理して大型の家具などを引き取ってもらうのに約70万円かかりました。
ここで一般的な遺品整理の費用を紹介しておきます。
一戸建てやマンションの階層、広さで費用もかなり差はありますが
- 戸建て(大型家具あり)
- 3LDKマンション(大型家具あり、階数8階)
いずれも遺品整理の費用は30万〜500万との数字が目安です。
都内戸建ての大きなお家に住む人の実話。遺品整理の見積もり500万で驚き、親族総出で約2ヶ月かけて自分たちでできる限り遺品整理した人もいます。
遺品整理は不用品の仕分け、貴重品の捜索 (遺言書や契約書類など)、買取品の査定 (料金から査定額を値引き)、合同供養 (写真や人形を供養)、作業後の清掃などその内容は幅広いです。
自分たちのニーズにあったものを選びましょう。ちなみに大きなお庭がある場合?
不動産登記の費用
不動産を所有している場合は今度は不動産の登記にも費用がかかります。
ここは司法書士の先生に依頼をして不動産登記に約7万円の費用がかかりました。
また売却する場合には売買価格の3%+消費税の手数料もかかりました。忘れずに覚えておきましょう。
人生最期にかかった費用の総額は?
ここまで医療・介護、生活費、遺言書、相続、葬儀、遺品整理と実際にかかった費用についてお話してきました。
総額をまとめてみるとたった6ヶ月で約410万円の現金が動くことになりました。(不動産の販売手数料は入れてません。)
これは特別な話でもありません。癌、年金暮らし、3LDKマンション暮らしは、よくある高齢者の生活パターンだと思います。
人生最期の時期にはこんなにもお金がかかります。
家や車の資産があっても現金がないととても苦労します。
そしてもし介護期間がもっと長くなったら?
親族として実感したことはお金の備えは必須であること。実際に未来の家計簿をイメージしてお金の終活、ライフプランを見直すことは残された家族のためにもなります。
ぜひ、この機会に考えてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。にしあねでした。